Google SketchUp!(以降GSUと略す)が熱い。
だいぶ前から存在自体は知っていたけど、モデリングすんならMetasequoiaの方がいいよ、とか一蹴してた(汗。
それからしばらく存在自体を忘れ、最近、コミスタでキャラと背景の位置あわせを必死こいてやってたんだけど、どうやってもうまくいかない。すでにはまってしまっているとは気がつかずに、今度はモデリングにまで手を出してみる。でもそんな時間もかけられないので、手軽に出来るソフト…そんな気分でネットを徘徊していたら窓の杜のSketchUpの記事にたどり着いた。
窓の杜 - 【NEWS】Google、直感的操作の3Dモデリングソフト「Google ...
一度はスルーしたものの今回再度チャレンジするきっかけになったのは、実際にモデリングをしていく様がムービーとして公開されていたから。四角引いて押し出して切り抜いて…それを3Dだと気にすることなく作り上げていく。ちょっと面白いかも?当初の目的を忘れかけている感もあるけど試してみることに。色々情報を集めている中、写真照合という記述に目が止まる。どうやらモデリングした3DオブジェクトをGoogle Earth上に配置するための補助機能らしいのだが、写真を背景画像にして3Dオブジェクトを配置する流れを説明したムービーを見てはたと気がついた。
あれ?これって、前からワシが欲しかった機能じゃ…?しかも考えてみたら書いた絵を元に3Dモデルを作り上げられるんじゃ?
それに気がついたらもう止まらなくなった(笑。
モデリング自体も特徴的だけど、今回のメインは写真照合機能。とりあえず元画像がないとどうしようもないので感謝と共にサンプル画像をゲット。
実際にパースを取ってみたのが以下。消失点の取り方を間違っている気がするけど、雰囲気をつかめればいいので。標準レンズの画像にしとけば良かった…(汗
左がコミスタのパース定規でパースを取ってみたもの。右がGSUの写真照合でパースを取ってみたもの。ソフトの違いはあれど、制御ポイントの位置を同じようにあわせてみた。何度も言うけど、このまま線を引いても期待する結果は得られないはず(汗
コミスタの利点は縦軸のパースも制御ができる。逆に言えばありえないパースにもなってしまう可能性も高いけど…制御できないよかいい。GSUはまだ習得中なトコロもあるので方法を知らないだけかもしれないけど…
あと、アイレベルの固定かな?GSUはアイレベルを水平にするとか実行できない。最終出力が3Dだから出力に水平なとか必要とされないのだろうけど、絵描きからするとちょっと残念。
まあ、コミスタもアイレベルの設定が間違ったまま固定化していること、何時までたっても消失点を決定できなくって腹が立ったりしたこともあるけど(笑
GSUの利点は、制御UIがワシ好み。最初は気持ち悪かったけど、使ってみるとなかなかに洗練されている。コミスタは制御と線を一緒にしてしまっているけど、GSUはグリッドとしてパース線を別に表現するようにしている。この辺は好みの問題だけど、コミスタの場合はグリッド表示をメインとしない使い方のようなので、グリッドというか、パースボックスを常に表示して欲しいワシとしては気になるところ。まあ、今のコミスタではパース定規制御用UI+グリッドで表示されると線の嵐でとんでもなく見づらいものになりそうだけど(汗)。
グリッド間隔がきちんと指定できるのも評価が高い。Google Earthに貼り付けられるようなものを作れるわけだから、正確な大きさが求められるのはわかるけど、この正確さは細かいことが好きなワシにはたまりません。逆にめんどくせーという感じもあるけど、モデリングのことまで考えたらないと困る。ちなみに画像では1m間隔のグリッドを生成してる。グリッド描画のタイプも3種類あり、見やすいのを選ぶことができる。
試しに最近好く使っている3Dワークスペースで同様なことをやってみようとしてみた図。
左側の画像はそれっぽく調整してみた…けど、引いてみると分かるとおり、右側の画像のように 消失点があっていない(クロスが3Dワークスペースの消失点を示すCP、緑色のラインがパース定規のCP)。3Dワークスペースのパースのパラメータをいじったり原点位置を調整したりしてみたけど、まだ理解不足なのか調整が難しい(涙
ここまでで挫折。
モデリング自体もSketchUpの名の通り、スケッチをする感じできるのでポリゴンモデラーとはかなり異なる。しかしバランス感覚が良いため機能の実装も最低限に抑え、ソフトとしての方向性も見失わずにパッケージ化しているため完成度が高いため分かりやすい。複雑な曲面のモデリングには向かないかもしれないけど、立方体ベースの背景作成とか下書きのアタリに使うとか、そういったことには威力を発揮しそう。
コミスタで直接GSUのファイル形式である.skpファイルが読み込めればいいのだけどさすがにそれは無理っぽそう。プラグインのSDKやファイルフォーマットも公開してないし…閉鎖的だよなぁ。
文句ばかり言ってもいられないので、GSU側に頑張ってもらうことにする。とりあえず、.lwoで出力できると最高なんだが…そしたらありました(喜)
SketchUp LWO Exporter(直リンク)
ただ吐き出した.lwoをコミスタで読み込むと、面が裏返っていることがある。
コミスタが対応しているフォーマットで他に吐き出せる形式はないか探してみたら、.3ds,.obj,.dxfを見つけた。
SketchUpプラグイン (天越ブログ弐)(インポート・エクスポートの項)
ありがとうっ!すごいぞ日本人!(笑。
Poser使ったことが経験からすると.obj形式が問題少なそう。
.lwoのimport pluginも欲しいなぁ…どっかにないかしら?
他にも
スケッチアップ広場 (日本語。活用方法など情報が豊富)
Jan Sandström(英語。DOWNLOADにある,JS FocalLength(焦点距離)はいいかも)
Ruby Library Depot(英語。解読中…)
これだけのことができるのだが、あんまし流行っている印象がないのはなんでだろう?かなり強力なソフトだと思うのだけど…まあ、ワシも知ってはいたもののスルーしてしまっていたが(汗
Googleが買収する理由もうなづける。うまくGoogle EarthやMapに組み込ませているしまた、それだけにとどまらないスペックを感じさせる。
とりあえず雑感に近いけど、GSUを使った結果コミスタに対して思ったこと。
3Dワークスペース上での編集機能はすべてGSUに丸投げしてしまった方がいいんじゃないかと思った。そのためにはGSUと連携するための機能(プラグイン?)が必要になるかと思うけど、無理に手を広げてわけわからないソフトを目指すよりも、シンプルに、たとえばリンク画像として扱えるような仕組みができていればいいのではないかと。リンク画像用のプラグインも利用者が開発できるように開放しておけばパワーユーザーが適当にやってくれるのではないかなぁ。(コミスタ側は画像の更新とか不透明度、回転・縮小といった最低限の機能のみ提供)
もしくは、今のコミスタでも左にあるような使ったことないファイル形式に変換できれば、.skpのカメラアングルをそのままコミスタに取り込めたりするのかな?
コミスタ自体、ファイルフォーマットを公開していないから開発元以外が手を出すことはできない状態なんで、どうしようもならないけど…
言ってしまうと、コミスタは幸か不幸か機能ごとに操作系の統一感がないので、3D機能をばっさり切り捨てことも可能な気がする。いまのまま機能追加を続けるよりも新たなアプローチに取り組んだ方がいいと思われ…社会保険庁の解体とおんなじだね。
ワシとしては、Ver4のストーリーエディタも同じ道を辿ってしまうのではないかと心配。次のバージョンを作るときは今回の結果を元に、要件を整理してゼロから作り直した方がいいと思われる。
この考え方って絵を描くのも同じで、部分的に残して修正を繰り返しても最初のもの以上にはなりにくい。あるものにとらわれちゃって大胆な変更を意識的に抑えちゃうんだよねぇ。煮詰まった時には全部を捨てて白紙からやり直した方が良いものになることが多い。ならないこともあるけど(汗
結局コミスタの愚痴になってしまっているのは、根っこにあるソフトだから…?ということにしておこう。
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