コミスタでのベクターレイヤーに相当するのがsaiのペン入れレイヤーだと思うけど、saiを使っている行くうちにコミスタがすごいことをやっているということに気がついた。
saiはストローク中はラスターで描画され、ストロークが終わった段階で近似ベクター(多分スプライン曲線)に変換してくれるのだけど、位置情報と太さだけなのでどうしても完全に一致したものにはならない。しかもストローク中にはラスターで表示されているので、結果もそうなると見込んで続く線を引いていくわけだが、ストロークが終わった段階でベクター化されたものは期待と違うことがかなりある。
このへんコミスタは良く出来ている。(さすが売り物?)
コミスタの場合はストローク中もどんどんベクター化していくし、ver4になって更にベクトル変換がうまくなっている。
まだ完全にsaiに慣れてないっていうのはあるけど、逆にコミスタに慣れているから気がついたことなのかもしれない。ベクトル化についてはコミスタがかなり勝っていると思う。
ただラスターデータについては僅差ではあるがやはりsaiに軍配が上がりそう。
なにしろsaiは軽く、ストロークも気持ちよく引ける。コミスタはちょっとしたことでどんどん重くなり、ストロークすらままならなくなってしまうこともある(不要な表示を細かく切っていけばいいのだが、ね…)。saiの弱点はファイルサイズ。こちらとしては2値化データだけで充分なのだが、今のところフルカラーファイルしか作れないので、600dpiで作業となるとレイヤー1枚で30Mとか余裕でオーバーしてしまう。ペン入れレイヤーでやればファイルサイズをかなり小さくできるのだが、前述の理由で厳しそう。
そんな一長一短のある二つだが、さて、どちらを利用したものか?
もうちょっと考えてみる必要がありそう。
そういやsaiのwikiをちゃんと読んでみたら、俺が欲しいと思っている機能は既に要望として上がっていた。みんな考えることは同じで嬉しい(笑)。ただ、今回言ったような、ベクトルデータ化の処理については触れてなかったみたい。みんなカラーイラストがメインだから、ペン入れレイヤーはあんまし使ってないのだろうな…要望上げてみるかなぁ…?
あと、ペン入れレイヤーでもテクスチャの影響を受ける線を引けるようにして欲しい。やっぱりベクター線だと線が綺麗過ぎるのでちょっと乱れて欲しいのだ。saiのラスターレイヤーで画用紙のテクスチャに線を引く感じになれば最高なのだが…つまり、かすれた線をベクターで引きたいという欲。
カラー2値化の閾値調整できるようにして欲しいと俺は書いたけど、現状でもできるね。レイヤーの不透明度がそれで、100%の状態で濃度があるところをすべて黒として表示(閾値としては254か?)、0%に近づけていけば濃度の高いものしか残らなくなっていく(閾値としては0に近づいていく)。この仕組みはうまいね。納得させられた。
2007/11/16
comicstudio4.05 最近気がついた良いところ
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