2008/11/27

ntfs-3g 玄箱proでNTFSを扱えるようにする

すばらしいですntfs-3g。

データの一時保管にHDDをリムーバブルメディア的に利用しているのだけど、いつの間にか半永久保管気味に。
これはまずいと思ってDVDに焼こうとしたが、メインのPCはドライブの増減をするとRamDiskが消えてしまう問題を抱えているので気軽に接続できない。
それに、外付けドライブの電源って裏にあったりして設置場所に悩んだりする。なるべく手元に置きたいけどUSBの取りまわしがややこしくなったりするし。

玄箱proの共有フォルダにマウントさせたいのだけど、linuxでFAT(32)はともかくNTFSへの対応は遅れ気味。
読みは大分こなれてきているようだけど書きは覚悟が必要みたい。
が、最近(といっても1年以上前)ntfs-3gなるNTFSの読み書きに対応したアプリが登場した。
knoppixにも装備されているみたい。

これを家の玄箱proにも装備させ、NTFSのHDDを扱えるようにさせてみた。
HDDのフォーマットをext3に変更することも考えたけど、Windows側の取り扱いが面倒だし、ほとんどのデータの発生源はWindowsだし、なにより一度HDDを空にしないとならないので無理。

それでは導入開始。
相変わらずの注意事項。やるなら自己責任で。

カーネルは事前にcifsを利用できるように再構築しておいたものをそのまま利用。
カーネル構築については以下を参照。

http://www.eleki-jack.com/Kurobox-pro2/2008/05/26254debian.html

ntfs-3gはfuseが必要なので、その辺のモジュールのみコンパイル。

ホントはやっちゃいけないみたいだけど、.configファイルを直接編集。
FUSEでサーチ。

#CONFIG_FUSE_FS is not set

を、コメント解除して=mにしておく。

CONFIG_FUSE_FS=m

一応、CIFSでもサーチして同様に。

CONFIG_CIFS=m

他にも色々いじった気がするけど、忘れちまった(汗)
とはいえ、基本はエレキジャックさんの記事で大丈夫だと思う。
要はFUSE用モジュールが必要なのでコンパイルしているだけ。
カーネルの再コンパイルは必要なさげ。
(今のところ問題は起きてない)

その後、

# make oldconfig

足りない情報を補完してくれる。
(ホントはmake menuconfigでやりたいのだけど、家の環境ではうまく実行できない)

終わったらコンパイルを実行。結構時間がかかる。

# make modules

コンパイルできたらインストール。

# make modules_install

確認。

# uname -a
Linux black 2.6.25.4 #4 PREEMPT Thu Aug 7 02:59:20 JST 2008 armv5tel GNU/Linux
# ls /lib/modules/2.6.25.4/kernel/fs/fuse/
fuse.ko

いよいよntfs-3gの導入。lennyにすればapt-getで入手できるっぽいけど、まだstable版じゃないので今回はパス。
(単にetchからlennyにする度胸がないだけ)
ソースからコンパイルした方が早そう。

以下からソースをゲット。ワシが取得したソースは1.5012だった。

http://www.ntfs-3g.org/

解凍。

# tar zxvf ntfs-3g-1.5012.tgz

解凍したディレクトリに移動し、説明の通りにコンパイルする。

# cd ntfs-3g-1.5012
# ./configure
# make
# make install

カーネルをコンパイルできる環境があればさくっと進められる…と思う。
あ、gccは4.1。

後は、

# mount -t ntfs-3g /dev/sda1 /mnt/windows

とか

# mount.ntfs-3g /dev/sda1 /mnt/windows

でマウント可能。
ただroot権限持っているユーザじゃないと実行できないようになっているので注意。

マウント時に正規手順を踏まずにHDDを取り外した(?)とかって怒られる場合があるけど、コマンドの後ろに追加で

-o force

を付ければマウントできるようになる。
次回以降はなくてもマウント出来るようになっているけど、Windowsにつなげたりしていると同現象が発生する可能性は高い。

最初は恐る恐る使っていたけど今では全開(笑)
ネットワークドライブから見える共有フォルダ以下にマウントポイントを作成しておけば、ドライブを増やすことなくフォルダ感覚で扱うことができる。そういやWindowsでもそういう機能あったような気がしたが…ま、いーか(笑)
どのPCからも同じように扱える方が便利だしね。Gigabit Etherの本領発揮(笑)

こうしてメディアサーバとしての玄箱の地位が更に上がった。
次は無線LANのアクセスポイント化だ。

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