Firefoxの拡張機能にprismというものがある。
Chromeの「アプリケーションのショートカットを作成する」 機能をFirefoxで実現するものだが、Firefox3の頃を最後に更新されなくなり、最新の12にはもちろん対応していない。
見た目をアプリっぽく、アカウント情報を保持してくれるのでFirefoxを3.6のまま使い続けてきたのだが、とうとうサポート打ち切りとなり、いよいよどうにかしないと行けない状況となった。
Chromeでいいじゃないかと思ったりもしたのだが、BloggerのWeb投稿ツールの使い勝手に大きな違いがある。FirefoxだとCtrl+Vでクリップボードの画像の貼り付けができるのだが、Choromeでは全く反応しないのだ。何か足りない設定なりプラグインなりがあるのかもしれないが、情報も集まらないのでChromeは却下となった。
そんな流れで調べていたら、プロファイルの切り替えができることを知る。
Firefoxで複数のプロファイルを切り替えて利用する
Firefoxのユーザ環境設定はほとんどの場合 C:\Documents and Settings\[ユーザ名]\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\ に保存されている。このフォルダ以下にある????????.defaultがプロファイルのようで、それぞれ独立した環境で利用できるようになっているようだ。
このフォルダ、コピーすればまんま環境が引き継げるので、OSインストールしなおしたりした場合にコピーして手っ取り早く復元させていた。
フォルダが複数あっても問題ないから何か意味があるのかなぁとは思っていたのだが…そういう用途にも使えるとは全く気が付かなかった(汗)
中身は前述のサイトのほぼまんまではあるが、Webアプリっぽく見せる小技も効かせたつもり(爆)
説明に使っている画面はXP SP3で、Firefox11。
前提として、Firefoxはインストール済み、デスクトップにショートカットが作成されている。
1)ユーザプロファイルの作成
Firefoxのショートカットをコピーしてプロパティを開く。リンク先の後に「 -no-remote -p」を追加して「OK」。
作成したショートカットを実行する。
「新しいプロファイルを作成」を実行。
「次へ」
適当にプロファイル名を入力して「完了」。
blog というプロファイルを作成できた。
「終了」で閉じる。
2)作成したプロファイルで起動
再度Firefoxのショートカットをコピー、プロパティを表示する。リンク先の後に「 -no-remote -p "blog"」を追加して「適用」。
"blog"は先程追加したプロファイル名。
以上でいつも使っているのは別の環境を準備できた。
このショートカットを実行すれば、blog用のFirefoxが起動する。起動してみるとわかるが、初めてFirefoxを立ち上げた時の画面やら情報やらが表示される。懐かしい(笑)。アドオンも空の状態になっている。
ついでに、ホームページをhttp://www.blogger.com/homeにしておくとBloggerようには最適だろう。
左から、元になるショートカット、1)で作成したもの、 2)で作成したもの。
3)見た目を整える
アプリっぽくするために、Webブラウザっぽいバーを消す。先ほどのblogプロファイルでFirefoxを起動し、メニューから消せるバーはすべて非表示。
バー類のチェックをすべて外す。
タブが1つの場合、タブバーを隠す設定にする。
「オプション」から「常にタブバーを表示する」 のチェックを外す。これでタブが一つの時は自動的にタブバーが隠れる。
ついでに「新しいウィンドウではなくタブで開く」のチェックも外しておけば、ポップアップウィンドウがあった場合でも新しいウィンドウが作られるため、タブバーが表示されることはない。
タブバーを非表示にするとタイトルが判別しにくくなるため少々使いづらい。
アドオンのHidden Menu Web Titleを利用する。
以上を適用した最終型がコレ。
なかなかイイんじゃない?(自画自賛)
実際に使ってみると、画像データはエンコードされて投稿ファイルと一体となって保存されており、とてもスマート。画像投稿サイトが不要なのはワシには嬉しい。
注意しないといけないのが、どのプロファイルで立ち上げたFirefoxなのか気にしておく必要がある。まあ、アドレスバーが無いだけでも随分印象が違うので、それほど意識する必要はなさそう。これまでもそうだったしね…プロファイルごとにアプリアイコンを指定できれば判別しやすいのだがなぁ…